俺様にとっての室池  其の参

昨日の流れの無い流れ込みのもっと岸際に
もっと良いサイズのバスが居たはずだ。
それもかなり暗くなってから来るはずだ。
トレーシーに急かされた俺様はそれを確認できずに帰った。
そして、今日、月曜日 再び室池に行く事にした。
時は夕方5時半。室池には6時過ぎに到着。雷雲が出ている。
急いで中堤まで行った。
今日は「退屈やから早く帰ろう」と言うトレーシーも居なければ
「お化けが怖いから早く帰ろう」というタッチーも居ない。
暗くまで思い存分に出来る。

池は昨日と違い風が強く当たっていた。
風が当たっているところを歩きながら何度もスピナーベイトを通した。
スピナーベイトは釣りを始めてから余り投げたことが無い。
しかしタッチーお薦めの一番のルアーだ。
今日はこれで終始通すことに決めた。
とりあえずこのルアーで一匹釣る。
と、狙い通り風の当たっている所からバスがヒットした。
まあまあのサイズだ。

今日は曇っているので暗くなるのが早い。
昨日のことを確かめるために例の、昨日の流れの無い流れ込みに行った。
先ずは沖のほうから攻めていった。
しかしヒットは無い。
風が強いので、30分ほどどんどんと岸沿いを投げまくった。
7時を過ぎてふと我に返る。
「やばい、さっさと岸際の人工の流れ込みに投げよう」
護岸された岸と岸の間に流れ込みはある。
下の写真の「このかげ」と書かれている所へ
スピナーベイトを落とし込むように投げ入れた。
これはけっしてポッパーやグラブなどにルアーチェンジするのがめんどうだった
なんてことはない。
決してないのである。
このローライトの中
ブレードのきらめきにかけてみたのだ。
いやホンマ。

そして
俺様は賭けに勝った。
一投必殺である。
投げ入れたとたん
ババンとやつは来た。
手ごたえは十分である。沖へ逃げようとするバスを
着実に手元へと寄せて来た。
キャッチした俺様は「へへ」と笑った。
やはり昨日のバスよりでかいではないか。
やはり勝ちである。
俺様は地面に指で
「かち」と書いた。

 

 

 

 

 


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