俺様にとっての室池  その壱

俺様にとって室池とは子供の頃より
釣りに来ている馴染みの池だ。
その頃はまだフナなどを釣っていたが
上陸したての小バスもヘラブナの仕掛けでよく釣れた。
その時はバスなどと知らないので
唯外来種だと漠然と思っていた。
ここでバスを狙うのはそれから15年は後のことだ。
その因縁はまた別のページで語ろう。


俺様はこの一週間で3度室池に出向いた。
いづれも夕方の30分から1,2時間という夕まづめ狙いだ。
けっして朝が辛いとか
昼が暑いとか
そんな軟弱なことが理由ではないのは当然である。
ちょっとした偶然というやつである。
:けっして釣り自慢の画像を見た友人から
「腹が出ている、醜いからダイエットしろ」と言われ
歩くために通っているわけでは
本当にないのだ。

7月24日あたり。
この日はタッチーとやって来た。場所はかるがも橋だ。
タッチーは狙いどころが無いとぼやきながら歩く。
俺様は 初めヘビーカバーを攻めていたが
鯉が見えたのと蚊の多さ
でやめにする。
次に護岸沿いの横に広がるオーバーハングに
グラブを投げ込む。
3投目ほどでイキナリロッドがしなった。
「しまったタッチーより先に釣ってしまった」
先日の釣行でタッチーは手の平サイズ一匹。
俺様は39センチ。奴は今日、まだ機嫌が悪い。
そんな事を考えたせいだろうか、途中でばらしてしまった。
引きからして30半ばくらいだった。
と、土手をはさんだ池からタッチーが
「鮎サイズが釣れた」と叫んだ。釣っとけば良かった・・・
流れの無い人工の流れ込みの木の下。
一匹ばらしたが、ここなら次から次へとバスが来るはず。
粘ること10分足らず、またぐぐっとアタリが出た。
「これは30センチくらいの引きやね。さっきのより小さい」
俺様はつぶやく。
上がって来たのはジャスト30センチだった。
タッチーは俺様の釣り上げたバスを見て、「中堤に行く」と去っていく。
やはり不機嫌そうだ。
それから俺様は小バスを二匹。タッチーとの約束の時間があったので
物足りないが、6時15分に竿を仕舞う。

しばらく山道を歩くと先にタッチーの姿を見つける。
俺様に気付いた奴は、手を大きく振りやたら上機嫌だ。
釣れたようだ・・・ 分かりやすい奴だ。
奴は中堤で33センチをスピナーベイトで上げたそうだ。
先ずはめでたい。

 

 


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