よくバス釣りをしていて、天候も時間も季節も良くてプレッシャーもない、
そんなもう申し分ない日に全く釣れない時がある。
「どうなってんねんや」
「そんなもん、バスに聞いてくれ」
と言うような会話が年に何回かすることがある。
そんなバスの気持を少しでも理解しようとバスを飼い始めたのだ。
元々熱帯魚を飼っていたので、水槽などはそれを流用した。
そしてバスを飼い始めて2年目となる。
初代は2年前の5月、タッチ−が室池で釣り上げた25センチくらいのバスだった。
フックで破れた痛々しい口先も2週間もすれば 、全快していた。
最初のひと月はなかなか餌を手ずからは食べない。
仕方がないので赤金(餌用の金魚) を入れる。
猛烈に喰い始め、3日ほどで20匹を平らげる。
そんなことを数回してた後、乾燥えびを与えると
それも食べるようになった。
このバスの面白いエピソードとして
親戚の男性が水槽の上で指を水面に近づけて振っていた。
すると
「ぎゃーっ!!」と
ずた袋を裂くような醜い男の悲鳴が・・・・・・
見るとバスは床で跳ねている。
水面を割って出たバスが、見事指先にヒットして、
彼はそのままバスを引き抜いてしまったのだ。
バスを指で釣る男。
これはこれで自慢出来るかもしれない。
ところがこのバスは去年の冬あたり、
突然、アゴが腐ってくる病気で死んでしまった。
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