2010年2月9日
バンコク「ブンサムラーン湖」釣行
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ブンサムラーン・フィッシング・パーク情報

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開高健の「オーパ」と言う本を読んだのは35年も昔の話。
ミミズを付けてフナなど釣っていた頃だった。
世の中にはルアー釣りと言うものがあり、南米やモンゴル、東南アジアなど「世界には色々な怪魚が居るのだなあ」と別世界、異世界を見る気持ちで読んでいた。
本には自分たちが秘境と言う場所を文明と言う名で荒らしている自戒も込められているが、作家は未開地に手垢を付け続けていった。
自分もルアー釣りをするようになって、いつかメコン大ナマズを釣りたいと思っていた。しかし、憧れで終わるだろうと真剣に考えもしなかった。

それが昨今、ネットで世界中の秘境で大物を釣り上げている人を多く見るようになって来た。
幻のラーメン屋もチェーン店化して一杯出来れば最早「幻の味」ではない。秘境の温泉も高速が出来て便利になれば「秘境」でもなんでもない。
そんな理由からメコン大ナマズも「行きたい」けれど「行きたくない」気持ちでいた。
しかしこの頃の体力の衰えを考えて、先延ばしにする余裕もなくなってきた。
老いて後悔するより「この手でメコン大ナマズを釣り上げる」等と急に思い立ったのだ。


関空から6時間半でバンコクの空港へ。
ホテルに着いたのは夕方頃。近くの商業施設へ夕食へ行くも、寝不足と暑さで半分行き倒れとなる。食欲もなく「どん兵衛」を約300円出して高級食材店を出る。
タイの平均的な月収は1万5千円程度だから、高いカップ麺だ。

バンコクは驚くほど高級な商業施設があると思えば、驚異の安値露店もある。かなりの階級社会だった。
地下鉄やモノレールには多くの鉄道警察やセキュリティが居る。そして高級商業施設のセキュリティも高い。反面、汚い国鉄や路地裏は自分が生まれた頃の日本のようだ。

とりあえず本屋へ行き、バンコクの地図を購入。明日行く湖の住所に印をつける。
しかしグーグルの地図の方がより見やすいかも知れない。

ブンサムラーン・フィッシング・パークは24時間営業と聞いたので、夜の9時に電話をしてみる。
英語で「ブンサムラーン・フィッシング・パーク ですか?」と尋ねたら、いきなり「ガチャ」と切られる。
いきなり潰れるトコロもあると聞くのでやや不安になる。

翌朝、再度ホテルから電話をする。
タマにタイ語で「今日は営業していますか?」を覚えさせて、一言聞いてもらう。
「今日は営業をしている」とのこと。ほっとする。

豪華なホテルの朝食後、タクシーに乗る。
高級ホテルの前には英語が話せる運転手のタクシーが来るので有り難い。
一度、街中で拾ったタクシーは英語も地図もだめだった。
後で分かった事だが、どうやら大通りの名前と「ソイ」と言う横道の番号を言うと通じるようだ。

地図と住所を見せる。途中、何度かブンサムラーン・フィッシング・パークへ電話をして場所を確認してくれた。
1時間走って約五百円ほど。値段の安さに驚く。
たどり着けて、玄関先で万歳三唱。
もし辿り着けなかったら翌日にツアーを申し込もうと思っていた。

格安の航空チケットとかなり値引きの高級ホテル。ここで釣りツアーを頼むと一気に出費がかさむ。
とりあえずツアーの1/5の料金で済んだ。

メコン大ナマズは現在、絶滅危惧種でメコン川では殆んど取れない。
ここでは人口孵化に成功して釣りが出来るがキャッチアンドリリース。所謂「管理釣り場」。秘境の雰囲気ではないが、絶滅が免れただけでも感謝する。


扇風機付きのバンガローを借りて、重たいナマズを引き上げる為にガイドを頼んだ。



 



そして、先ずは一匹目の大ナマズはタマが最初から最後まで20分格闘したが、バンガローの土台の杭に巻かれてバレる。

二匹目は途中で交代して釣り上げる。下の動画はヒットしてから15分以上は経っている。釣れた中でも小さいほうだが、かなりの引きだった。

 

下の画像の後ろの屋根のある廊下みたいなのが桟橋。
平日なのに多くの釣り客が居る。
他人のブログを見ていたら結構助けてくれるらしい。


何匹か釣れたので昼ご飯。

パイナップルのご飯とかココナッツミルクとか・・・
これで二人分1200円程度。観光地価格だ。


ゆっくりと休んで再度、釣り。



これは日本から持参したマイタックル。大ナマズはルアーに反応しないということで、餌釣り。
ルアーならば、バラマンディのほうが断然楽しそうだ。
ただメコンオオナマズには昔からの思い入れがある。
ロッドはエクストラ・へヴィ  リールはアブの6500CS ラインは50ポンドPEに50ポンドナイロンリーダー。

 


釣り逃がしたものも含めたら10匹以上と格闘している。
一匹釣り上げるのに15分〜30分。正直時間の感覚は分からない。
とりあえず罰ゲームのように重くて暑くて良く釣れる。
よくダブルヒットしていた。

釣果はサイズは120cmから140cm、重さは20キロから35キロだった。
11時から初めて2時半で既に暑さと力技でバテていた。

早目に終了して明日のアユタヤ行きに備えることにした。
夜まで釣るつもりだったが、こんなに早く止めたのは、余りに簡単に釣れた事にやや失望していたのかも知れない。
人の心はややこしい。

帰国して予約録画していた村田基の釣り番組で丁度ブンサムラーン湖で釣りをしていた。
やはり暑さと体力勝負でかなり参っていた。
番組を見ていたら、もっとやれば良かったと後悔が・・・・・


ホテルから近いショッピングセンターで夕食。
公園を通って帰る。背後のビルがホテル。
この時に既に怪魚との格闘は夢の出来事のように空ろとしていた。何処か現実感がない。

下のURLは動画。手元に寄せてから釣り上がるまでの数分の格闘を収めている。
動画は暫く放置して最後まで再生してから、もう一度再生させるとスムースに見れます。
 http://www.youtube.com/watch?v=P5JHUJjpdzg&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=gyshcnFHW2c&feature=related

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