7月5日6日

行く前にはタックルボックスに一杯のハードルアとデカいワームにフットボールジグ等、強気のタックルを選んで鞄に詰めていた。
そんなものは四国で使えとタッチーは言うが、初めてのボート、これらのルアーに出てくれると夢は膨らんでいたのである。
「夢」と書いた時点でなんだかトホホな展開が予想出来るが、やってみなくては分からない。
中年親父の淡い夢を胸にトレーシーと二人真夜中に七色ダムへと車を走らせた。

クネクネの道をひたすら走り続けて池原ダム、そして七色ダムへと4時過ぎに出た。
大台ケ原を越えて丁度奈良、三重、和歌山の三県にまたがったところに七色ダムはある。
そして5時にボートで湖へ出る。霧がかかって山が霞んでいる。

雰囲気としては釣れる気満々だったが、エンジンの操船は直ぐに慣れたものの、フットエレキが上手く操れずに釣りにならない。
フットエレキの足で操作する所を両手で操作していた・・・
そして思った方向へ全く行くことが出来ないまま無常に時間は過ぎていく。時々強気のスイムベイトを投げるも途中、エレキが動かなくなりボート小屋へ戻る。
「動かなくなったんです」と俺様。
「スイッチが切れているだけだよ」とオーナー。
微妙な空気が流れる。
「釣れましたか?」
「いや全然」
「ならばカットテールか2インチくらいのセンコーを投げれば釣れますよ。小さければ小さいほど良いです。それから遠投した方が絶対に釣れる」
カットテール・・・それではいつもの釣り方じゃあ・・・おまけに2インチのヤマセン??そんなセコイのは近所の野池でも使わない・・・
しかし現実を考えるとハードルアーでガツン等と夢を見ていてはいけないかも知れない。
ここは言われた通り先ずは一匹。いつものカットテールを投げる。
イキナリ釣れる・・・


水温は21度あった。7月上旬だというのに未だスポーニングだそうだ。
そこそこのサイズはネストを探していくのが早道。しかし馬力の無いエンジン船の上に初めての広大なダム湖。そんなことは無理だ。
しかし免許不要のエンジン船はエレキだけに比べると遥かに遠くまで移動できる。
http://www.ts-on.co.jp/ (こちらからレンタル出来ます)

結局、流木などが溜まったゴミだまりエリアとポストが張り付く立ち木エリアに絞って釣りをする。
10時までに4匹。そこから夏の太陽が出て来たのでボートを降りる。
下北山スポーツ公園というこの辺りの唯一の店や人の居るエリアへ行く。
ここで朝の11時から開いているきなりの郷という温泉(スーパー銭湯のような感じ)へ行き、茶粥を食べる。
そして温泉施設の休憩所の大広間の畳の上で2時間ほど寝る。

 



立ち木にカットテールを3メートルくらい沈ませて2匹釣り上げる。

 

 


夕方4時より釣りを再開1時間で3匹出る。
まあ思い描いていた様な釣りは出来なかったけれど、ボート釣り初体験を堪能する。

一泊して翌日、大台ケ原を経由して津風呂湖へ。
ここで陸から30分で3匹ほど釣り上げる。
ただし段差が5メートル以上もあり、30半ばのバスは途中の草に引っかかって落ちてしまった。
ここはのんびりと手漕ぎボートを借りることが出来るようで、エレキも持ち込み可能とか。

そして鮎を堪能してトレーシーとお茶をのんでのんびりと帰る。


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