そして、様子を見に行くと「今から一段上の池へ行く」と言う。
タマの姿が見えなくなってすぐさま「すっぽ抜けた」と言って走って帰ってくる。
「でかかった。グイっと引っ張られた。今までに無い引きや」
「そうか、じゃあ行ってみる」と言い残し、池を見るとデカイのが2匹スクールしている。
倒木が複数あり、枝があり、ウィードもある。ラバージグを投げる。
で、ヒット。
迷わず一気に引き寄せる。釣り上げたところへタマが怒りながらやって来た。
「まさか未だ居るとも思わんし、二回も喰うとも思わんやん」
と、言い訳するもブリブリと怒っている。
「タマ、バス持って。写真撮るから」と言うと、
「持ちたくないし」と言った具合だ。
そしてかなり恐い顔で写真に写る。
仕方が無いので
「もう30分、7時半まで釣るから、場を休ませてもう一度投げてくれ」と言い残し、再び下の池へ出た。
暫くすると水飛沫の音とタマの悲鳴が聞こえてくる。
慌てて行くと、向こうからタマが泣きながら道を歩いてくる。
「ラインを切られた・・・」
こうしてタマは40アップの2バイトを逃した。
特にラインを切られたのが悔しいようで、もう帰りの車中では彼(40アップ)の事しかしゃべらなくなってしまった。
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