070508
俺様は最近以前のような「俺様風」の文章を書かなくなって久しい。
ひとつの理由には「もう若くない」というのもある。
けっして頭が禿てきたからではない。
またワッキーばかりで釣っていて面白味がなくなって来たから等とは
口が裂けても言えないではないか!! (言ってるけど・・・)

まあ若くはないのはこのHPを始めた当初からであるが・・・(その時はまだ毛は在った)
しかし今宵、一晩かつての「俺様」が復活する。
それは目出度い事があったらからだ。我ながら分かりやすい。

連休にフローターで少し良い思いをしたので再び釣り熱が再燃した訳ではない。
俺様は最近仕事で悩みを抱えている山師を元気付ける為にフローターに出かけた。
しかし月曜日は行かなかった。
きっと連休中でバスはかなり叩かれてストレス満載だろうと推測したからだ。
決して連休疲れで体がだるかったなどと軟弱な理由などではないのだっっっ!!

そして火曜日、山師(ツージー)と一緒に室池は砂留めへとフローターを担いで行った。
これも決して一人で荷物を担ぐのが嫌だとか、そんな理由であるはずもない。

フローターを二機担ぐ若い山師。俺様は台車でウエダーを運んだ。
若いってなんて素晴らしいのだろう!!

到着は5時過ぎ。この砂留めにエントリーするのは始めてである。
一番近い池なのに何故一度もフローターに行かなかったのか。
決してこの池の存在を忘れていた訳ではない。
理由は二つある。
ひとつ目には池が狭いから。
二つ目に一番近いのできっと叩かれまくられているだろうと予測したから。
三つ目、わすれ・・・ ゲホゲホ


俺様の二つ目の予測が的中したのか、1時間経ってもアタリの一つもない。
しかし6時過ぎに待望のアタリが・・・そこへ釣りに慣れていない山師が大波を立てて横を通り過ぎていく・・・アタリは勿論消えた。
これは一つ目の予測に該当する。
山師に怒鳴る俺様、ビビるバス達。。。悪循環である。
山師を元気付けるのを忘れていた・・・

この日もワッキーを投げ込んでからかなり待った。
置いてけワッキーで 6時も過ぎてやっと2匹出る。
25センチと32センチ。
これが釣れるまで、この池に大量に繁殖している芋の蔓のような水草に3匹ほどバスはまかれてバレている。夏場はこの池の大半のエリアで釣るのは不可能だろう。

そして辺りは暗くなりこれから入れ食いかと期待が高まった。しかし、
良さそうな小さなワンドのオーバーハングに何故かバスは居ない。
何故?
良さそうな所へピンスポットで入っても無音である。
遠くで山師が「この池、バス居りませんやん」と叫んでいる。


池は蛙の声がこだまして、水音も騒がしい。
先ほど釣れた二匹のバスの歯はやたら鋭い。ザリガニも豊富なのだろう。
先日入った新池に比べて生命感に溢れていた。

魚体も古池のバスと比べてプリプリに太っている。
「腹一杯?」と問うてみたが返事はなかった。
そこへ70オーバーの鯉がワンドのオーバーハングへ入ってくる。経験上、でかい鯉の居場所にはバスは居ない。

俺様は諦めて岬の先端、水が一番綺麗に見えるところへワッキーを投げた。
きっとここには良型のバスが居るはずと確信していたからである。
今日の釣り方に即して、しばらく放置して俺様はベイトタックルにシャロークランクを結んでいた。
寺新では相手にされないが室池はクランクでも良く釣れる。

ふと見ると竿がしなっている。
ゆっくりと合わせるとフッキングしている。
リールを巻き上げるが、ラインがどんどんと出て行く。ドラグを締め上げるが、それでもまだラインは出る。
慌てて思いっきり絞め上げやっとすこしづつ引き寄せることが出来た。
「釣れた(決して釣れていたではないっ!! )!! これは40アップや」と叫ぶ。
しかし流石になかなか上がってこない。山師も近づいてくる。

水面近くに出てきたバスは確実に40は越えていた。
4ポンドのフロロが先程丸呑みされたバスの鋭い歯で痛んでいる。
ラインは先月のニジマス用のままで放置していた訳ではないっ!!
痛んだラインを結び直さなかったのは、 オノレのドラグ調整に自信があったからだ(そんな訳あるかいっ! )
タックルのメンテナンスの悪さに半ば諦めが入る。
「切れるかも知れない」
気弱に呟く俺様。

幸いフックは口元に刺さっていた。
丸呑みされていたら歯でラインは切られただろう。
そしてその魚体は40後半はありそうだ。
水面近くに出て来たデカバスは暴れまくる。
絞めていたドラグを少し緩めて相手が弱るのを待つことにした。

暴れるデカバスはまた真下に潜った。しばらくはフローターを引かせていた。
そして次に上がって来たバスを何度か
左右に泳がせ弱らせてやっと手元に引き寄せた。
バスの口を掴んだ時、ヤツはややぐったりとしていた。
結構長いファイトだったが時間など分かりはしない。
釣り上げ時刻は6時40分くらいだ。

「やったっ!!」
「やったやん、俺様」と山師も祝福してくれる。
そして水面から上げるとその魚体は50前後あるではないか・・・・重い。
デブ猫か子犬ほどはある。よく太ったアフターのメスだ。

フローターの上でざっと計ると50センチはある。
正確に測らないと、タッチーに49センチとか言われかねない。

すぐ近くの岸に上がって計測すると「52センチ」。
我が釣人生で初の50アップである。
池原や琵琶湖へ行っている方々は「何を50アップで騒いでいる」とお思いでしょうが、
大阪のスレた野池の1時間か2時間の釣行で掴み取った50アップは貴重だ。
今までの47センチの自己記録を塗り変え、50の大台にやっと出た。

しかしもうなんだか釣りを辞めても良いくらいの脱力感も伴った。
「野池でこれ以上はかなり難しいから、もういいや」 とか「狙っていた50アップではなく偶然釣れただけ」と思ってみたり。
また50アップも釣り上げるまでは未来であり現在であるが、釣ってしまったら過去である。

祭りの後の寂しさを背負い俺様は室池を一人後にした。あっ、山師を忘れていた・・・
しかし後日、タッチーが物凄く悔しがってくれたので、すごく気分が良くなって来た。
次は50後半を狙おう。

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