04.9.11
土曜日の夕方5時頃・・・・
だるい。
涼しいがだるいのである。
俺様はこのだるさで2時間前、タッチーからの釣りの誘いを断っていた。
タッチーもドロドロの声を出していた。
かたわらに居るトレーシーもグータラしている。
しかし、このまま 愛しのトレーシーとの休日を終えるのはナンとも口惜しい。
「トレーシーっ、池に行くぞっ!!」
俺様はダラダラと昼寝をするトレーシーを叩き起こしてビッグベイトを鞄に詰めた。
「嫌や、わたしは口惜しない。家で寝てるっ!」
泣き喚くトレーシーを車に押し込むと
俺様は某野池へと向かった。

5時半頃、池は風が吹き荒んでいた。
白波が立ち、帽子が飛びそうだ。
「いい感じだ」
俺様は3連結のマイキーを結ぶと、
ポイントをくまなく探っていった。

ところがどっこいギッチョンチョン。
当たりどころかボイルもない。
これは困った事である。
かれこれ30分は経っている。
トレーシーは早くも「帰る」と喚いている。
ここは仕方がない、俺様はトレーシーに言った。
「俺様はお前と話がしたいのだ。
 自然に囲まれてお話をしよう 」
池の岸辺に座り込み、トレーシーの会社の愚痴など
日頃、聞きたくもない話を聞きながら、
フォローのワッキーを投げ入れる。

すると数等目、アタリがある。
すこし食わせてから合わせると、既にかなり突っ込まれている。
「ヤバイ」
と言う間もなく、グイグイ引っ張られ、あっと言う間に巻かれてしまった。
「で、でかかったのに・・・・」
と、落胆する俺様にトレーシーは
「じゃあ、話が終わったから帰ろ、カエロ」
と、ぬかすではないか。俺様はぐっとコラエテ
「この池の周りには子猫が一杯居るねん。猫に魚を取ってやろう」
「じゃあ、早く釣って」
「よし、任せてくれ」と俺様は岸際の岩盤のある
底がゴツゴツした辺りにワッキーを這わせながらバスを誘った。

で、直ぐに一匹釣れる。トレーシーに写真を撮ってくれと言うと
「こんな小さいので撮るの?」と嫌な事をぬかす。
とりあえず撮ってからリリース。
「猫にやれへんの?」
「あっ忘れてた。じゃあもう一匹直ぐに釣るから」
で、また直ぐに釣れる。
「これはちょっとデカイから子猫には無理や」とリリース。
で、3匹目。フックを外し、池にポイと投げ、
「あっ、忘れてた。もう一回釣るから」と言うと、
「もう猫はいい」と冷たく言いうと、トレーシーは立ち上がってしまった。
仕方がないもう一時間近く居るのである。
諦めて収竿する。

強風のせいか、肌寒くさえ感じる。
気温は26度だ。
この前居た大量の猫も今日は一匹しか見かけなかった。
釣れた時合いは6時前後。
ここのところ、6時かもっと早い時間帯が良く釣れる。
水はだんだんと澄んで来ている。
出かけたお陰で体のだるさは直っている。

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