04.6.26
明日は日曜日だが、撮影が入っている。
明日は行けないので、トレーシーに、
「今日はお前に釣りの楽しみを教える」と
強引に野池へと引っ張っていった。

俺様はトレーシーにフローターで使っているスピニングを渡し、
とりあえず釣ってもらおうとカットテールで
岸際を狙わせた。
岸から3メートル離れたところからキャストさせるが
「届かない」とノタマウ。
「こうや」と言って模範演技をすると
いきなり釣れてしまった。
仕方がないので
「ちょっとこのバスを持って。
    記念撮影をするから」と言うと、
「嫌や、自分で釣ってないし」と
強気なことをオッシォル。

場所を変えてオープンウォーターで
遠投させて、俺様はアシの中にラバージグを投げて
また一匹追加していた。
すると泣きながらトレーシーが走ってくる。
「竿が折れてもた・・・」
木に引っかかって、「ばちっ!!」と音がしたそうである。
しかしラインは切れているが、ティップも欠けていない。
「大丈夫。俺様のスピニングを貸すから」
と言って池の奥に行くことにする。

しかし、この時の「折れた」と言う言葉が
翌日の悲劇を生む序章とは、この時は
ユメユメ思っても居なかった・・・・

池の奥ではまた足元を狙わせたが
やはり出てこない。
時刻も7時を過ぎ、かれこれ1時間以上池に居る。
トレーシーの限界も満タンである。

「じゃあ、もう一匹釣るから、お前がそれ持って写真撮らせてくれる」
と言うと、「もう止めてくれるのなら、何でも持つ」と約束 。
蛙でも釣って、持たせてやろうと思うが
これでは釣りを好きにする計画の逆となるので断念する。

すぐにアシ際で一匹釣って
トレーシーに持たせて記念撮影をした。
バスが暴れるので、何度撮り直しても顔がこわばる。
で、撮影も半ばあきらめて帰ることにした。

最近、トレーシーのスナップが減った。
釣れた俺様写真ばかりである。
その事も気になり、「バスとトレーシー」という絵を
撮りたかったが、やはり釣りだといい顔はしてくれない。
シクシク。

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