04.7.7
3日、エスやんと室池へ浮かびに行く約束をしていた。
ところが愛しのトレーシーが自転車で花壇に突っ込み
指を骨折と言う、なんとも間抜けな事態に陥り、
俺様はその日、晴天を睨みながらトレーシーの
熱の出る頭を冷やしていた。

その夜、タッチーが
俺様と陽平の「フローターを貸してくれ」とやって来た。
翌日、友達二人に貸して高山の溜池へ行くそうだ。
悲しいかな俺様は、その日はテスト撮影が入っている。

翌日、道具を返しに来たタッチーの話だと
結構数は釣れたそうだ。
30アップも数本釣れたと言うのだから 良いではないか。
奴は友達のために借りた俺様たちのフローターを
持ち帰りのときに凹ましたので、また
一時間かけてフットポンプで膨らませている。
そしてブラシでフローター二機を洗って帰った。
なんちゅー面倒見の良い奴・・・しかし俺様以外にはである。
そして俺様はまたタッチーの面倒を見る羽目になるのだ。

翌日、フローターを取り込もうと見ると
フローターは全面腐った海草色である。
夜は暗いくて分からなかったが、ひどい汚れだ。
べっとりと高山特産のアオミドロが付いている。
俺様は三回もブラシと洗剤で陽平の分と二機
半日かけて洗い落とした。
「フローターなんて、タッチーなんて、特に高山のアオミドロなんて、だいっきらいじゃぁぁぁぁぁ」
俺様は青空の下涙した。

涙の二日後、日頃釣りをしないツージーから電話が。
釣りをしないのでツージーは初登場である。
「仕事、はよ終わりそうです。例の浮くヤツ、連れてってもらえません」
と言うではないかっ!!
「わしは大歓迎やぞっっっ!!」と叫び、急いでフローターの準備をした。
日頃からフローターの楽しさを布教した甲斐があったというものだ。

こうして七夕の夕べ、
牛飼いならぬ牛のような巨体のツージーと
室池は、かるがも橋に到着。
時は5時半、 俺様は 装備のやり方などをレクチャーして、
冷たい水の中へツージーをエントリーさせた。
「気持ちいい・・・」
と水牛のようなツージーが言った。
それからまた釣り方をレクチャーして、
俺様はオーバーハングやら 色々と打ってみたが
1時間経っても出てこない。
いつもなら5〜10匹は釣れている頃なのに・・・

ツージーは初ヒットからもう二匹も釣っている。
しかし、ここの所の猛暑で
バスは一気に沈んでいるようだ。
また食事時間も夜中にシフトしたようにも思う。
水温の急な上昇の時、
時たまこんなことが起こる。
こんな時はダウンショットの方が良い。
しかし何故か俺様は意地になって
オーバーハングを打っていてた。

俺様はやっと一匹。
これは自己最低記録。
ツージーは4匹。
7時40分ともう限界の暗さまで浮かんでしまった。
釣れても釣れなくても気持ちのいいフローターライフだ。

しかし、荷物を半分持ってくれるトレーシーの欠場は
体力的にしんどい。
「カムバック・トレーシーっ!!」
「わたしは荷物持ちかっ!」と石が飛んできそうである。

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